建築ジャーナル・2017年5月号で「見えない危険」というテーマで特集が組まれ、「電磁波・低周波音・化学物質」が日常生活で潜む見えない危険について警鐘を鳴らしています。この特集記事の筆頭に「低周波音問題」が取り上げられています。2009年5月号でも「エコと低周波音被害」というテーマで特集記事が掲載されましたが、この二つの特集記事を比較すると、この8年間でこの問題が僅かでも進展していることが窺えると思います。

建築ジャーナル編集担当者が私の問題意識を的確に理解し、共鳴して下さった結果がこの記事に集約されています。「建築」と「法律」が交差する領域で問題意識を共有できたことは大変意義があると感じています。なぜなら、エコキュート・エネファーム等による低周波音被害を事後的に解決するのは、「法律」の仕事ですが、これを事前に予防するのは、「建築」の仕事でもあるからです。法的規制や基準値がどうであろうと、施工段階での配慮がなされれば被害の発生は防止できます。民事裁判で製造業者と共に、ハウスメーカーが被告となるのはそういう理由です。

というわけで、建築業界の側から問題提起がされたことは、この問題に取り組む立場では非常に嬉しいことで、同誌の編集に携わった方々に惜しみない賛辞と敬意を表したいと思います。

建築ジャーナル 2017年5月号 特集記事 [PDF]

代表弁護士 井坂 和広
弁護士法人 井坂法律事務所