私が弁護士業の余力を投じて演奏活動をしていた平成16年頃にFM放送に出演した際の生演奏を収録したものをCD化して、昨年の春からチャリテイーとして1枚1000円で販売することを始めました。「売る」という感覚ではなく、以前は無償で配っていたCDを施設に1000円寄付して頂くというのが私の率直な気持ちです。
私のギターは現在は「趣味」としか言いようがないものですし(職業は持ってますから)、
商品として成立するとは思っていません(CDを聞くと分かりますが、ちゃんとキズがあります)。でも、青春期を捧げて音楽に打ち込み、大学を2年留年のうえ、24,5歳位まで今で言う「フリーター」で過ごして、音楽修業に費やしたおかげで仕事の合間の「趣味」以上の技術を身につけることはできましたし、それなりの音を出せるようになりました。好きなことをやり通した代償は大きく、一生に一度の就職の時期を逸してしまいました(就職の意欲も自信もありませんでしたが)。そして、無分別で無鉄砲な音楽人生は苦い挫折に終わりました。しかし、この深くて大きな「躓き」は、30歳からの司法試験という新たな目標の生みの親でもあります。現在の私の弁護士という職業は、若い日の音楽修業と挫折を抜きにしてはあり得なかったはずです。そんな意味でこのCDはいとおしい作品とも言えます。この私の作品が、チャリテイーとしてささやかながらも社会的な意味を持つことができたらこんなに嬉しいことはありません。
縁ある方々の好意を得てついに目標額であった10万円(100枚分)を超えました。この10万円を前橋市内の児童施設に寄付して役立てて貰おうと思っています。この場で協力して頂いた方々に深くお礼を申し上げます。大変有難うございました。
寄付を実行したらまたこのブログでご報告したいと思います。