3月1日,法人設立以来,長年にわたって活動を行ってきた緑町の事務所から,中居町に事務所を移転しました。「リベルタス~自由を我が手に」というロゴを看板に表示しています。30歳直前で法律家を志し,40歳前に弁護士となり,僅か4ヶ月のイソ弁(勤務弁護士)生活を経て沼田で事務所を開いてから早くも30年を過ぎたことに唖然としています。サラリーマンならとっくに定年退職して第2の人生を始めているはずの年齢になりました。しかし,私は,新しい事務所で弁護士としてさらなる飛躍を遂げたいと思っています。
裁判所(沼田支部)のごく近所の空き物件で夏休み明けから開業し,その半年後に貸店舗ビルに移転し,その後,市内中心部に自前の事務所を建て,その後,法人化して緑町に高崎事務所を作り,沼田を本部事務所としつつ高崎を基点にネット通じて全国的な弁護士活動を展開するようになりました。
延べ4軒の事務所を持ったことになりますが,素朴な新事務所は,その昔,ドラマで奥田瑛二が演じる偏屈な正義派弁護士の事務所を彷彿とさせます。新事務所は,従来の事務所より自分らしく,これが私本来のスタイルだ感じています。
これまでの経営的な重荷を下ろし,弁護士として本来の在り方を追求していこうという姿勢が「リベルタス」のロゴに表れています。
島田一成弁護士との縁が新たな出発に後押しをしてくれました。『リベルタス』と命名されたこの建物は私たちの基地に相応しいと思います。
紛争を対象として仕事をする弁護士は,いつもいつも優しい顔ばかりしていられませんが,苦しみや悩みの渦中にある相談者・依頼者が訪れる法律事務所には,何か「癒やし」の要素が不可欠だと思いますが,この中井町には,かつて田園地帯だった佇まいがあり,新事務所に相応しい土地柄です。
どんな問題であろうと悩みや心の痛みの根源にある紛争は,法と法律家によって解決できる糸口が必ずあるはずです。少しでも救いにつながる相談ができれば幸いです。